平成29年7月18日
東静バス株式会社

特別装飾バス展示会レポート
本日も、東静バスをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
さて、このたび弊社では、特別装飾を施した路線バス10台(Aqoursイメージラッピング9台,直鉄カラーリング1台)の運行を7月22日に開始する事に先立ちまして、7月17日に東静三津駅前広場にてAqoursイメージラッピングバス展示会、同日三島駅前広場において、直鉄バスカラーラッピング車両の展示会を開催いたしました。その模様を簡単にですが、お知らせしたいと思います。
本稿
Aqours(ラブライブ!サンシャイン!!)イメージラッピング車両

□7月17日、東静三津駅前広場にて開催『Aqoursイメージラッピングバス展示会』

前日の深夜から早朝、その準備は進められていた。東静三津駅では前代未聞のイベントを行うことになったからだ。そして、その準備は入念に、出来るだけ早く行わなければいけなかったからだ。
事の始まりは6月上旬にさかのぼる。昨年春ごろより話題になっている『ラブライブ!サンシャイン!!』PRのため、東静バスでも何かできないものかと企画会議が行われていたのだ。東静高速鉄道では沼津線に特別装飾を施した、通称『サンシャインライナー』及び『サンシャインレインボー』を運転していた。運転開始時から現在まで話題が絶えなくなったのは、運転手らでは話題になっていた。そんな中だったので、特別装飾のバスを走らせようという企画案はすぐにでてきた。東静バスはこれまでも、中古車両を導入時に、元事業者のカラーリングを生かして運行しているケースは多く、現在でも東日本東海バスから譲渡された一部の車両は、そのカラーリングを纏って運転している。また、自社発注の車両であっても東日本東海バスのカラーリングを纏っている車両も多い。カラーリングはともかくも、そういった特別装飾を施したバスを走らせること自体に、何の抵抗もなかったのである。
 カラーリングデザイン時は、元々の東静バスのカラーリング『マリンホワイト』のパターンをベースにすることは決まっていた。そこにそれぞれ配色を施し、それぞれ1台ずつが『ラブライブ!サンシャイン!!』主要人物であるAqoursメンバーのイメージに合うようにする、大枠は固まっていた。基本的な配色で言えば、屋根から窓の当たり(マリンホワイトカラーリングで、青く塗られる部分)を、それぞれのキャラクターの髪の色、窓の下に施される小さなライン(マリンホワイトではコバルトブルー)は各キャラの学年の色、そして下回りの白色との境に来るライン(マリンホワイトでは水色)を各キャラのイメージカラーにする、ということでカラーパターンは決まった。ここまでが決定し、車両の塗装に入ったのは6月16日頃。そして担当車両の割り振りを決め、沼津・三島・伊豆長岡の各営業所で当該車両の整備・塗装変更を開始、全車両が出そろうのは7月17日、運転開始が7月24日からと決定した。まずは車体外観を仕上げ、内装はその後に行うということで、話を進めていたからであった。
 そして7月16日深夜、特別装飾を施された9台のバスが、終電が終わった東静三津駅に集められた。展示場所は、本来は待合停車(車に乗ってきた人は原則乗ったまま、電車及びバスで来る人を待つスペース。)に使用されている区域だが、この日だけは別の離れた場所へスペースを作り(狭くもあったが)、そっちへ誘導することとなった。その日だけは展示会の場所となったが、この場所へバスを止めることは問題であった。9台を並べるには狭いため、5台と4台で向き合わせる形とすることは決まっていた。しかし、大きな車体であるラディウスをその場所へ並べることは、なかなかの無理難題であった。9台は何とか展示場所へと駐車され、当日を迎えることとなった。
 午前10時前には、東静三津駅に突如現れたカラフルなバスを目当てに、多くの人たちが集まった。開催時間はAM10:00〜PM3:00の予定であったが、展示会終了時刻に近くなっても周辺道路の混雑はひどく、展示車両を回送させるのは困難とされ、PM7:00まで延長された。展示会終了後もそのままの規制は続けられ、展示車両が全て撤収した後、PM8:00に全ての規制を解除。待合停車スペースも元に戻された。
 いよいよ7月22日よりAqoursラッピングバスが運行を開始する。一堂に会すことはないだろうが、それぞれのバスが走る場所に一花咲かせるようになれば、幸いである。




□7月17日、三島駅前広場にて開催『直鉄バスカラーラッピングバス展示会』

7月上旬、この企画は急きょ進められた。



△直鉄バスカラーリング車両(A15102号車)

 大阪府を中心に近畿圏などで路線バスを運行されている『直鉄バス』にて、路線バスの1台を東静バスカラーリングに塗って運行するという、交流企画が始まったことに起因する。後発となった形だが、東静バスでも1台を直鉄バスのカラーリングへ変更して運行する計画を実行に移すことになった。
 選ばれたのは、沼津営業所所属の京浜バス工業ラディウス(PKG-LB802A)ノンステップバスの1台、A15102号車であった。同型車の3台は先述のAqoursラッピングとなり、ラディウスの量産1号車であるA15101号車は神聖化…か、カラーリング変更は一切しないことになっていた。そんな中で、マリンホワイトのまま残っていたA15102号車に白羽の矢が立ったのだ。塗装変更は7月15日までに完了し、7月17日の展示会に間に合った。
 展示会の際、伊豆長岡営業所に所属する元東日本東海バスの新富士17Eワンステップバス(日産ディーゼルKL-UA452MAN)A14306号車、三島函南営業所に所属のメトロポリスM(鎌倉特殊車体工業PKG-S212MM1S改)A16201号車、そしてラディウスの量産型第1号車であるA15101号車(京浜バス工業PKG-LB802A)が展示車両となって並べられた。
 展示会は順調に進み、大した混乱もなくPM3:00に終了。展示されていた車両は三島駅を後に、それぞれの所属営業所へ回送された。
 7月22日より東日本東海バスカラーリング車両に加え、直鉄バスのカラーリング車両も走り始める。マリンホワイトと呼ばれるカラーリングを纏ったバスに混ざって少数運行されている、他社の塗装を纏った路線バス。この地でも、直鉄という近畿圏の交通企業を知ってもらえるきっかけとなれば、幸いと考えている。



*このページに記載してあることは、全て架空です*
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